スタッフを募集しております
ホームブログ

続・フレイル(虚弱)のお話。

お盆も近ついてきましたね、
皆様準備にお忙しい時期になっておられますか。
副院長中山です。

みなさんはフレイルという言葉をご存知でしょうか。

以前のこの記事やデンタルペーパーで取り上げたこともあるのですが、
「フレイル=虚弱」という意味で、
・心のフレイル
・社会的フレイル
・全身のフレイル
・オーラルフレイル
と様々な虚弱が密接に関わりあい、
それぞれのフレイルが影響を及ぼし合っています。

例えば、
退職や身近な方の他界などで外に出なくなると(社会的フレイル)、
人と話さなくなり、うつ傾向が進行しやすくなります。(心のフレイル)
この心のフレイルが進行すると、
買い物に行きたくない、食事が進まないなどで、
栄養バランスが悪くなったり、
外に出なくなることで運動不足や不眠症を引き起こします。

逆に、歯がない、入れ歯が合わないままにしておくと、
物が上手く噛めない、食べられない、という食事のストレスや、
歯がないので話せない、滑舌が悪い、笑えないなどの
コミュニケーションにストレス(オーラルフレイル)が起こります。
食事が進まないことでの栄養不良をはじめ、
人と話したくないからの引きこもり、
そのための運動不足や不眠といった
全身のフレイルや心にフレイルへと繋がっていくのです。

心と全身とお口は全て繋がっています。
お口は食べる、話す(コミュニケーション)の始まり、
まさに命の入り口なのです。

当院は歯と歯周組織を治療するだけでなく、
皆様の心と全身の幸せまでの思いを乗せて日々研鑽を積んでおります。

おがた歯科のデンタルペーパー7月号

口は全ての始まり

猛暑が継続しております…異常気象は地球の叫びでしょうか。
環境について私たちの意識が求められているかもしれませんね。
副院長中山です。

みなさんは、歯茎がなぜ赤いのかをご存知ですか?

歯茎には細い細い血管(毛細血管)がたくさん集まっていて、
その中をながれる血液の色で赤く見えているんです。
血管は全身と繋がっていて、血液は体の隅々まで巡ります。

もし歯周病に侵されると、
細菌が歯茎の細い血管から血液に侵入して全身を巡り、
慢性疾患であるがん、血管疾患の心筋梗塞脳梗塞、
肺に細菌が入る誤嚥性肺炎を引き起こします。

そう、歯周病は「全身の病気を引き起こす病気」なのです。

口は、血管、表層である皮膚からリンパ、
深部の内臓呼吸器まで全身と繋がっています。
呼吸、食事、そして会話、
生きるという活動の始まりは、人と人を結ぶ始まりでもあり、
結果として私たちの全ての始まりと言えます。

この口と全身の健康の関係性は、
特にご年配の方の病気や虚弱に大きく関わってきます。
歯科医院が「歯を治療する場所」を超えて、
命の始まりの場所、皆様の幸せを作る場所となるのが私の最大の願いです。

その想いをチームスタッフ一同で
今年から始まるオーラルフレイルメンテナンスに繋げていきたいと思います。

おがた歯科のデンタルペーパー8月号

食事は愛情そのもの

副院長中山です。

猛暑が続いておりますが
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
熱射病で搬送される方も増えているので、
水分補給などをしっかりされてくださいね。

今回のブログは、夏休みに近づいてきたので、
子供の虫歯と生活習慣の関係についてお話ししたいと思います。

当院は、数年前から保育園のお子様を対象に
送迎付きの予防治療虫歯治療に取り組んでいます。
その結果、虫歯は減り、お子様の口腔環境は劇的に改善されました。

一方で、小学生のお子様の場合は
保護者さまに連れてきていただくことが前提のため、
ご来院いただかなければ、治療もできない、指導もできない、改善もできません。

5月と6月に、桜山保育園小学校の検診に行ったのですが、
昨年の検診に比べて、虫歯のお子様が増えていました。
一部ではありますが、歯が崩壊しているような大きな虫歯のケースもあり、
全身の発育にも不安を感じるようなお子様もいらっしゃったことに、
歯科医として大きなショックを受けました。

虫歯の治療ももちろん大切ですが、
口腔内が健康で、しっかり噛んで栄養を摂取できることは
成長期の身体と心の発育に欠かせません。

養護の先生におうかがいしたところ、
医療券をお出ししても治療に行かれているお子様は毎年半分程度とのことでした。
この状況に不安を感じたこともあり、校長先生とお話をして
当院がPTA様、保険委員会様とも連携して試みを進めることが決まりました。

ご家庭の事情も様々で、
お仕事がお忙しい親御様もいらっしゃることと思いますが、
お子様に元気でいてほしい、素敵な大人になってほしい、
という親が子を想う気持ちは変わりません。

この新たな取組で、
食事が身体と心の発育に欠かせない
親からの大切な「愛情」であることを
少しでも多くの方にお伝えしていきたい思います。

健康であり続けること。

連日のニュースが伝える通り、
先日の水害で、たくさんの方が被害に遭われました。
さらには、猛暑により避難中の方の御体調も心配されます。
被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、
一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

先日実施した7月のスタッフ研修では、
進行中の終活プロジェクトの一環として
噛む事セミナーと、オーラルフレイルセミナーをおこないました。

一般的に終活というと
死ぬまでの準備といったネガティブなイメージを持たれる方も多いかと思います。
ですが、私達がご提案するのはその逆!!
余生を歯科という医療の観点から考えた「ワクワクする終活」です。

残りの人生を意識し始めたからこそ、
あきらめるのではなく、
今を大切にやりたい事をやろう!!

そのためにもっとも大切なのは、
健康であり続けるということです。

私達は、終活を「余生を楽しむ健康づくり」ととらえ、
歯と噛む事が、健康であり続けることに大きく関わっていることを、
1人でも多くの方にお伝えしたいと考えています。

9月から本格始動するおがた歯科の終活プロジェクトと、
オーラルフレイルメンテナンスを乞うご期待ください。

笑顔の御年配の女性

フレイル(身体の虚弱)のお話。

すっかり夏雲になり暑さも厳しくなって参りました。
お変わりありませんでしょうか、副院長中山です。

今日はフレイル(身体の虚弱)のお話です。

少し前にご来院いただいた80歳の患者様から、
「最近手が痺れて歯ブラシが上手くできない」というご相談をいただきました。

詳しくお話を聞いてみると、
そのストレスもあってか気持ちが沈み、
色んなことが億劫になってリハビリに行かない → 家に引きこもりがちに。
気づけば手の痺れも急に悪化しているような気がするとのこと…。

まさにフレイル(身体の虚弱)のサインです。

正しいブラッシングができず、
歯周病などで食べる・噛むといった口腔機能が衰えると、
食べることのストレスから栄養状態の悪化や、
そもそも他人と会話するのが億劫になってしまいます。

ほんの小さなきっかけではありますが、
御年配の方にとって、栄養バランスの乱れや人との関わりが減ってしまうことは、
やがては全身健康そして精神健康をも脅かしかねません。

歳をとればこんなもの…とあきらめずに、
健康への働きかけとして、
リハビリや歯のメンテナンスに出かけて、
ついでに人とたくさん話をしましょう!!

いつも皆様が健康で楽しい毎日を送れることを願っております。

おがた歯科のデンタルペーパー7月号